BLOG

Webデザインで陥りがちな4つのユーザビリティミス

Webサイトを制作しているうちに、様々なしがらみによって、そのクオリティを劣化させてしまった経験があなたにもあるのではないでしょうか。クライアントの要望を取り入れたためにデザインの統合性が取れなくなったり、ディレクターとデザイナーで意見が衝突した末に納得のいかない修正をすることになってしまったり…。その原因は様々ですが、客観的な視点を持ってWebサイトを制作しなければ、ユーザーの心を掴むことはできません。Webサイトにおけるユーザーの使いやすさを表す指標として「ユーザビリティ」という言葉が用いられます。ユーザーを離脱させないためにユーザビリティを向上させることは必要不可欠ですが、悲しいことに、Webサイトのクオリティを向上させていたはずが却ってユーザビリティを悪くさせてしまったということは、往々にして起こりがちです。

ここで大切なのは、「ユーザーの視点」を常に忘れないようにすることです。あなたが担当しているWebサイトは、初めて訪れたユーザーにとって、使いにくいところやわかりにくいところがないでしょうか。少し視点を変えるだけで、気付くことのできなかった問題に改めて気付くことができると思います。制作に夢中になってしまうと客観的な視点がどんどん薄れていってしまいがちなので、適度なタイミングで自身のクリエイティブから距離を置いてみるようにしましょう。 次の項目では、特に気をつけて確認したいポイントをご紹介します。

1. 情報に優先順位がついていない

web-usability-miss-1

Webサイトの隅から隅までをユーザーが閲覧することはほぼありません。そのため、情報に優先順位がついていないWebサイトでは、訴求すべきだったポイントが簡単に読み飛ばされてしまいます。特にクライアントとのやり取りの中で起こりがちなのは、全ての情報を強調しすぎて、結果的に情報の差がなくなってしまうということです。1つ1つの情報のプライオリティーを考え、ときには引き算のデザインをして、重要な情報だけが強調されるようにしましょう。

2. コンバージョンを強要している

web-usability-miss-2

購入や申込みなどに代表されるKPIを達成するためのコンバージョンボタンは、Webサイトにとって非常に重要な要素です。しかし、ただ闇雲にボタンを目立たせたり数を多く設置するだけでは、ユーザーはボタンをクリックしてくれません。まずは商材を知らなかったり、不安に思っているユーザーに対して、安心・信頼を提供するようなコンテンツを制作するところから始めましょう。その上で、適切な位置・強調でコンバージョンボタンを配置することが、成果につなげるための第一歩になります。

3. ローディング時間が長い

web-usability-miss-3

回線速度の向上によって、リッチなコンテンツを提供するWebサイトが増えてきました。しかし、ユーザーからしてみれば、ローディング時間は苦痛を感じるものでしかありません。「オンライン動画において、再生開始までの時間が2秒を超えるとユーザーは離脱し始める」という研究結果も報告されています(出典:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/20/14177)。画像の容量を可能な限り圧縮したり、過度なアニメーションは避けるなどして、ローディングの時間を少しでも削減できるように心がけましょう。

4.フォームの項目が多い

web-usability-miss-4

ユーザーの潜在的な情報を取得できるフォームではつい多くの設問を設けてしまいがちですが、項目が増えれば増えるほどユーザーが離脱する可能性は上がってしまいます。回答を必須としていない項目については、本当に必要なのかどうか改めて検討してみてください。また、郵便番号や電話番号などの項目で入力フィールドを分割することは、ユーザーの操作を増やしてしまう原因となってしまうため、なるべく1つのフィールドにまとめるようにしましょう。

もし、あなたが現在Webサイトを制作中なのであれば、まずはクリエイターの視点を一度捨ててみましょう。そして、Webサイトを利用する側――つまりユーザーの視点に立ち、改めてそのWebサイトを閲覧してみましょう。そうすることで、真に改善すべき問題点が見えてくるはずです。 また、可能であれば、そのWebサイトを閲覧したことがないユーザーに実際に使ってみてもらう、ユーザビリティテストを実行することも有効でしょう。

「ユーザビリティ」というような専門用語を聞くとつい身構えてしまいがちですが、ユーザーの視点を持ち、自身のWebサイトを客観的に見ることができれば、おのずと使いやすさは向上します。 実際の店舗とは違い、Webサイトではユーザーと対面することができません。だからこそ、ユーザーのことを真摯に考え、思いやる心を忘れないことが、ユーザビリティを向上させる第一歩なのです。