
2026年10月20日(火)、慶應義塾大学三田キャンパスで開催される「歴史学的思考はイノベーションに何をもたらすのか 〜歴史家と経営者との対話〜」に、FICC代表取締役の森啓子が登壇します。
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)「2040独立自尊プロジェクト」などが共催する本イベントでは、「歴史を学ぶことは、未来のイノベーションやビジネスにどのように役立つのか?」をテーマに、歴史学者と経営者が対話します。歴史研究から得られる視点を、企業の経営や新規事業、社会課題の解決にどう活かせるのかを探ります。
歴史を学ぶことは、未来のイノベーションやビジネスにどのように役立つのか。組織への価値の伝達から、社会への実装の可能性まで
講演では、近世イギリスの経済史・経営史を専門とする東京大学准教授・山本浩司氏が、歴史研究から得られる「ものの見方」を、現代の社会やビジネスにも活かせる6つの視点として紹介します。
また、政府の支援を受けて数多くの新規事業が生まれた約400年前のイギリスの歴史を題材に、イノベーションが社会に新しい可能性をもたらす一方で、思わぬ問題や混乱を生むこともあるという、現代にも通じるテーマを考えます。
イベントの企画・進行は、東京科学大学准教授・鳥谷真佐子氏が務め、後半のパネルディスカッションでは、山本氏に加え、FICC代表取締役・森啓子、マザーハウス代表取締役副社長・山崎大祐氏、東京科学大学准教授・本條晴一郎氏が、「経営の現場から考える歴史学的思考の重要性」をテーマに議論します。歴史研究から得られる視点を通じて、今の経営や新規事業に何を学べるのか、社会をよりよくするイノベーションに何が必要なのかを探ります。
森は、2022年に山本氏が代表を務める「歴史家ワークショップ」と、山崎氏が主宰する「Warm Heart Cool Head」が共同開催した、東京大学での「アカデミア×ビジネス」にも登壇。歴史的思考とビジネスの接点を考える対話に参加してきました。こうした対話を踏まえ、今回は歴史学的思考の重要性をブランドマーケティングの観点から読み解きます。
経営や新規事業、研究開発、ブランド・マーケティングに携わる方をはじめ、社会課題の解決や未来の社会づくりに関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
開催概要
イベント名
「歴史学的思考はイノベーションに何をもたらすのか」〜歴史家と経営者との対話〜
日時
2026年10月20日(火)18:00〜20:00
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6階 G-lab(三田キャンパスマップ)
参加費:無料
参加対象:2040コミュニティメンバー、協賛企業関係者、教職員・学生、歴史家ワークショップ関係者ほか
タイムテーブル
18:00〜18:10 開会・趣旨説明・2040独立自尊プロジェクトの紹介
18:10〜18:50 講演(山本浩司氏「人文社会科学の社会的使命 ― 歴史研究とビジネスの接点」)
18:50〜19:40 鼎談(山崎大祐氏 × 森啓子 × 山本浩司氏 × 本條晴一郎氏「経営の現場から考える歴史的思考の重要性」)
19:40〜20:00 質疑・ディスカッション
20:00 閉会
登壇者について
山本 浩司氏
東京大学 大学院 経済学研究科 准教授
慶應大学法学部を卒業後、ヨーク大学の歴史学研究科にて博士号を取得。ロンドン大学、ケンブリッジ大学などの研究員を経て、2016年より東京大学経済学研究科講師。2018年より現職。研究領域は、企業の社会的責任の歴史、ジェンダーの歴史、西洋経済史。2016年、歴史研究の支援と活性化を目的とした日本全国の大学をつなぐ研究者組織「歴史家ワークショップ」を立ち上げ代表を務める。2025年4月に東京大学に人文社会科学国際化推進センターを立ち上げ、センター長に就任。歴史分析の実務的応用について「TRACE」フレームワークを提起し、国内外でワークショップを開催中。
山崎 大祐氏
株式会社マザーハウス 代表取締役副社長
途上国発ブランドの経営を通じ、ビジネスによる社会課題解決を実践。
森 啓子
株式会社エフアイシーシー 代表取締役
米マウント・ホリヨーク大学BA(文学士)、米マサチューセッツ芸術大学大学院MFA(美術学修士)課程修了。米国デザイン・広告会社で勤務後、2005年、FICCに入社。2019年、代表取締役に就任。ブランドマーケティングを専門とするFICCの経営のコアに「リベラルアーツ」を掲げ、人の想いや学びから価値を創造し続けるイノベーティブ組織を目指す。
本條 晴一郎氏
東京科学大学 環境・社会理工学院 イノベーション科学系 准教授
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および法政大学大学院経営学研究科経営学専攻修了。博士(学術)および博士(経営学)。学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所、NTTドコモモバイル社会研究所、静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント系列等を経て現職。力学系理論、複雑系科学、脱植民地化の研究を経て、現在は市場創造としてのソーシャルイノベーションおよびブランディング等の経営学的対象を、サイバネティクスを中心とした学際的な観点から研究。著書に『消費者によるイノベーション』、『災害に強い情報社会』(共著)、『紛争解決 暴力と非暴力』(共著)など。
企画・進行
鳥谷 真佐子氏
東京科学大学 環境・社会理工学院 准教授
「2040独立自尊プロジェクト」について
「2040独立自尊プロジェクト」は、超高齢社会を迎える2040年を見据え、理工・医学・人文社会科学の知を結集し、研究者や企業、行政などとの対話を通じて、社会課題の解決と未来社会の創造に取り組むプロジェクトです。
名称にある「独立自尊」は、創立者・福澤諭吉から慶應義塾に受け継がれる精神であり、自分と他者の尊厳を大切にし、自らの判断と責任で行動するという考え方です。本プロジェクトは、この精神のもと、社会が大きく変化する中でも、一人ひとりが尊厳を持って生きられる社会の実現を目指しています。