「1レッスン500円」という国内最安値級の英会話スクール「ワンコイングリッシュ」を運営する、株式会社ワンコイングリッシュ。
その社名変更に伴うコーポレートリブランディングにおいて、FICCは、アイデンティティの再定義からロゴデザインの開発までを支援しました。
企業の大義を、誰もが語れる物語にする
今回の取り組みの起点となったのは、「グローバル人材の創出」という大義を、次のフェーズへと進めていくことでした。
One&Coが考えるグローバル人材とは、単に語学が堪能な人ではありません。“異文化に生きる多様な他者を理解・リスペクトして寄り添い、信頼関係を築き、社会性と専門性を持って世界の人々と円滑にコミュニケーションができる” 人材です。

この考え方のもと、約70カ国のルーツを持つ講師・スタッフが集まり、語学学習を超えて、受講生の視野を広げる「異文化と出会う場」が育まれてきました。一方で、その本質的な価値は、「英会話スクール」という既存のカテゴリーの中では十分に伝わりきっていない状態でもありました。
企業が大切にしてきた想いと、外から見える事業の姿。その間にあるギャップをどのように接続し、描く未来をいかに社内外へ直感的なストーリーとして共有していくかが、今回の取り組みの大きなテーマでした。
「One & Colorful」というビジョンを、組織の中にある意味として捉え直す
まず取り組んだのは、企業の中にすでに存在している価値や思想を、あらためて言葉として捉え直すことでした。経営層へのインタビューや社員へのアンケートを通じて、日々の意思決定や行動の背景にある価値観や共通認識を丁寧にひも解いていきました。
その中で見えてきたのが、ビジョンである「One & Colorful」という言葉が、どのように受け止められているかという実態でした。「One & Colorful」は、多様な個性や背景を持つ人々が互いを尊重しながら共存し、それぞれの価値を発揮すること(Colorful)、そしてその多様な存在が一つとなり、共通の目的に向かってつながっていくこと(One)を表したものです。この言葉が示す世界観と、「グローバル人材の創出」という大義がどのようにつながっているのか。また、それが組織の中でどの程度共有されているのか。
組織の中にすでにある認識やイメージをすくい上げながら、企業のベネフィットやパーソナリティ、コアバリューを抽出し、ブランドの輪郭を立ち上げていきました。その上で、抽出した要素をもとにブランドストーリーと企業のポジションを整理し、言葉とビジュアルの両面から目指すべき姿を定義しました。

「ブランド」を語りやすくする、シンボリックなロゴ開発
ロゴマークは、「One & Colorful」の世界観を象徴するものとして設計しています。
モチーフにしたのは光の三原色。多様な色が重なり合うことで、一つの白い光となる構造は、地球上の多種多様で異なる存在が一体となり(One)、共に新たな価値を生み出していく(共創・Co-)というブランドのあり方を表現しています。

ロゴマークに企業の大義を紐づけたストーリーを付与することで、ロゴの意味を語ることが、そのまま企業の大義や目指す世界を語ることにつながる設計をしました。これにより、経営層だけでなく、従業員一人ひとりが自らの言葉でブランドを語り、体現していくための起点をつくりました。
コーポレートアイデンティティを、これからの展開の基盤に
今回定義したコーポレートアイデンティティは、単なる表現の刷新にとどまるものではありません。企業がこれからどのように社会と関わり、どのような価値を広げていくのか。その方向性を支える基盤として位置づけられています。
社名変更とともに言葉とビジュアルを揃えることで、組織内外における認識が接続され、次の展開に向けた一貫したコミュニケーションが可能な状態をつくり出しました。
お客様の声
複数のブランディング会社に問い合わせましたが、FICCさんは最初の提案の時点で、私たちの課題を的確に整理してくださいました。
アウターにおける「チープなイメージからの脱却」、インターナルにおける「スタッフのプロフェッショナリティの醸成」。そうしたテーマがありながらも、これまで積み上げてきた良さは残したいという、微妙なバランスの要望までしっかり受け止めていただけたと感じています。
また、社名がサービス名と重なっていたことで他事業の存在が見えにくくなっていたことや、「グローバル人材の創出」というMISSIONを果たし、VISIONを実現するための一貫したブランド軸が必要だったことなど、組織の中にある価値観を丁寧に引き出しながら形にしてくださいました。
完成したブランドアイデンティティは、スタッフ一人ひとりが自分の言葉で語れるものになっており、それが私たちにとって最大の変化だと感じています。次のフェーズへ進んでいくための、確かな土台をつくっていただけたことに感謝しています。
ー 株式会社One&Co マーケティング責任者 石飛 一真様