創業から約10年の節目に、これからの企業活動のさまざまな課題を解決するための「ブランド資源」を開発する
企業の事業コンサルティングを強みとしながら、デジタルプロモーション、Web・アプリケーション開発などを主に提供するLANWAY社が、創業10年を迎える時期に更なるブランド成長を図るための、理想のブランドエクイティを構築するイメージ刷新と採用活動の資源となるコーポレートアイデンティティ開発を行いました。
具体事例や取り組み
企業が目指すビジョンと、パートナーや現場で働く社員、求職者などへの繋がりや意味をつくるブランド定義
企業やブランドの活動として、社内の認識を揃え、一丸となって事業成長を実現していくためには、企業やブランドの価値提供の基準を言語化し、明確にすることが大切です。しかし、それらが社内で理解されず、日々の業務で活用されていないのでは意味がありません。
FICCは、LANWAY社のブランドを定義するにあたり、代表の片田氏の「生活者が日々の生活の中で、本当に求めているものは何かをしっかり考えながら事業やサービスを提供していきたい」という創業時の想いに着目しながら、同時に現場で働く社員にも会社に対する意見をヒアリングしました。
社員からは、パートナーからの対外的なイメージ、会社でのやりがい、社内文化、転職動機、個人の目標などについて、率直に答えていただき、社員からも「社会にとって本当に意義のある仕事がしたい」といった声が多くあがりました。そしてLANWAY社が目指す価値提供の方向性と社員の想いとを重ねながらブランドの定義を定めました。
また、LANWAY社のビジョンやサービスが、現場の社員や求職者にとっても、どのような繋がりがあるのかをイメージしやすくするために、各ステークホルダーごとの「得られる価値(ベネフィット)」を付け加えました。自分たちが社会に対して提供すべき価値と、それによって得られる価値を具体的に整理し、社員が納得しながら企業活動を推進できる環境づくりをサポートしました。
企業の提供価値を示し、ステークホルダーに共感されるコーポレートスローガン・ステートメント開発
新たなブランド定義を基に、LANWAY社が大切にしている価値観や、競合他社には真似できないものづくりへの姿勢を言語化し、パートナーや現場で働く社員、求職者などへ魅力的に伝えていくために、コーポレートスローガン・ステートメントを開発しました。
パートナーへは「サービスの品質」を約束するもの、現場で働く社員へは「自己実現と働く意義」を約束するもの、求職者へは「希望と実質価値」を約束するようなものになることを目指しました。
企業の提供価値をシンボル化し、企業の提供価値が直感的に伝わるコーポレートロゴ・グラフィックツール開発
これまでのブランド定義や社内インタビューから、企業価値や文化として見えてきたキーワードに、「物事の背景にある本質的な価値を大切にする社内文化」「明るくフラットな人間関係」「自立したプロフェッショナルマインド」などがありました。そのような企業イメージを戦略的にステークホルダーに伝えていけるように、「シンボル」として直感的に伝達するビジュアルアイデンティティを開発し、企業が目指す理想のエクイティが構築できるようにしています。
企業のロゴが、飾りなどではなく、ブランドの想いや提供価値を示し、ビジネスを推進していくためのツールとして、確かに機能するように設計しました。
持続性のある一貫した企業活動を支えるコーポレートツールへの展開
2023年7月、同社の営業活動と採用活動を同時に行うためのコーポレートリーフレットを新たに制作しました。「LANWAYだからこそ達成できる価値とは何か」を営業先のパートナーや求職者に向け印象的に伝えられるように、「物事の本質や背景を見ながら価値提供を行う」という意味を込めたロゴの横線のシンボルを、リーフレットの表面に型抜き。そこから見えるコーポレートスローガンや、リクルートメッセージを伝えるような仕掛けを施しました。
こうした企業ビジョンからコーポレートツールなどへ、全て一貫した意味をつなげていくことで、より持続的に強く、企業イメージを広めていけるように支援しています。