1926年の創業以来、富士山麓を拠点に交通・レジャー・不動産など多角的な事業を展開してきた富士急行株式会社。富士山観光の拠点として、移動から宿泊、レジャーまでを一貫して提供するだけでなく、地域住民の暮らしに寄り添う存在として、長年にわたり親しまれてきました。
2026年9月、同社は創立100周年という大きな節目を迎えます。周年に向けて、これまで支えてくれたお客さまや地域社会、そしてグループの従業員など多様な関係者への感謝を伝えるさまざまな企画が進行する中、次の100年に向けた新たな可能性をひらく「事業創出プロジェクト」が立ち上がりました。FICCは、その事業創出プロジェクトにおいて、この先の未来につながる事業アイデアを創出する共創ワークショップの設計から、各アイデアの事業計画策定、プロモーション展開に向けたクリエイティブ開発までを一貫して支援しました。
グループ内企業の垣根を超えた「新時代のわくわく」をつくり出す事業アイデア創出ワークショップ
ワークショップではまず、創立100周年記念事業の“傘”となるコンセプトの策定からスタートしました。
100周年を機に再定義されたタグラインの要素を紐解きながら、その背景にある想いや価値観を参加者全員で共有。富士急グループがこれから先も変わらず大切にしていきたい価値観を言語化し、「100年分のありがとう」と「新時代のわくわく」を未来へつないでいくというコンセプトが導き出されました。

このプロセスを通じて、100周年という節目は単なる記念イベントではなく、これまでグループが積み重ねてきた歴史とこれから紡いでいく未来を、社員一人ひとりが自分ごととして捉える機会へと変わっていきました。
そこから、コンセプトを体現する事業アイデアを創出。各チームが自由な発想で企画を考え、随所にブランドの価値観を織り込みながら検討を重ねていきました。その結果、富士急グループの多様な事業や地域とのつながりを活かした同社らしい企画、同社だからこそ実現できる企画が次々と生まれていきました。

今回のプロジェクトでは、グループ内企業の垣根を越え、さまざまな年次・部門・職種・役職の社員が集まってワークに参加。部門を横断して事業アイデアを創出する取り組みは、同社にとってこれまでにない試みでした。異なる視点や専門性が交差することで議論は活性化し、グループ全体の新たな可能性を広げるアイデアが生まれる機会となりました。
ワークショップを経て選定された事業については、それぞれプロジェクトチームを編成。100周年という節目をどのように顧客や社会へ発信し、盛り上がりを生み出していくのかを検討しながら、PR展開のタイミングも見据えて、事業計画を具体化していきました。
さらに、この事業を通じてどのような人にどんな「わくわく」を届けるのか、同社の多様な事業をどのように掛け合わせていくのかといった視点から議論を重ね、100周年を象徴する取り組みへと磨き上げていきました。

創立100周年記念「FUJIKYU WAKUWAKU!PROJECT」クリエイティブ制作
ワークショップを通じて具体化したプロジェクトを「FUJIKYU WAKUWAKU!PROJECT(富士急わくわくプロジェクト)」と題し、これらを包括するメインビジュアル、および各種キャンペーンビジュアル・LPの制作を行いました。

クリエイティブ制作では、ワークショップを通じて富士急グループの社員自らが生み出したアイデアを、実際のプロジェクトとして社会へ届けていくことを重視しました。「あなたのわくわく叶えます」「上から富士山」といった個性的な企画を、100周年プロジェクト全体の世界観と接続しながら、一貫性のあるクリエイティブへと展開。2月23日(富士山の日)の始動に合わせ、プロジェクト全体のトーンを踏襲した各施策を展開しました。

ビジュアル制作における最大の特徴は、その構成要素の多くを「富士急グループの資産」で構築した点にあります。富士急グループの各施設に加え、出演者は実際に現場で働く社員とそのご家族のみで構成するという、文字通り「全員主役」のキャスティングを実現しました。
広告的な演出を超え、撮影現場で生まれたリアルな笑顔と、100周年の節目を祝う真っ直ぐな想いを一枚のビジュアルに凝縮。関わる方々の熱量を感じさせる表現にこだわることで、ブランドの誠実なメッセージを形にしています。

完成したビジュアルは、スタッフ一人ひとりの誇りや期待が込められたクリエイティブとして各施設を彩り、訪れる人々へ富士急グループが描く未来の「わくわく」を届けています。
