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【第1回】ブランドの一貫したコミュニケーション体験を守るためには

冨田 一樹 /

テクノロジーやSNSの発達により、多くの情報が処理されることで生活者の消費に対する意識が日々変化し続けています。そのような市場で活用される「デザイン」においては、単なる見た目上の表現だけではない価値が見出されています。
本連載ではFICCが独自に研究した「ブランドのデザイン戦略の今」というテーマを全5回の記事にて読み解いていきます。
しっかりとビジネス目標に対して戦略的に機能するシステムとして、様々な形で活用され始めている多様なデザイン形態の前線を探る内容となっております。
※注:2020年9月に知識向上を目的として作成した社内報を、社外の皆さまにもお役立て頂けるよう連載記事として公開しています。

第1回目となる本記事では現代のブランドが求められる、一貫したブランドコミュニケーション体験のコントロールについて考えていきます。

ブランドのデザイン戦略の目的

出典:Chobani / Chobani instagram / Dunkin’ / Dunkin’ twitter

ブランドのデザイン戦略の目的と評価は、ビジネス競争力の視点で可視化できます。
競争において必要となる様々な因子や結果を、デザインの力によってコントロールすることが現代のブランドに求められているのです。
実際にデザイン戦略を上手く取り入れて評価されている現代のブランドでは、顧客の新しい価値観や潜在ニーズを的確に取り込み、競合や社会動向を踏まえながら、記憶に残る印象の強さと、同質化に陥らないオリジナリティに溢れたコミュニケーション体験を展開しています。

現代のブランドに求められる、ブランディングとプロモーションを両立するデザイン戦略

ブランドの顧客エンゲージメントを高めていくためには、体験の核となるブランドメッセージを顧客に理解してもらうことが必要ですが、広く認知してもらうためには顧客の興味関心にも結びつけなければなりません。
現代のブランドが抱える大きな課題のひとつとして、一貫したブランドコミュニケーション体験のコントロールが求められています。

ブランドに還元されないコミュニケーションを避けるために

ブランドが成熟するにつれて、目的やターゲットといった様々な因子の変化により、ブランドコミュニケーションが散漫になることがあります。
ブランドの一貫した体験を守り、強固な顧客エンゲージメントを構築するためには、コミュニケーション範囲を定義することが重要です。

ブランド戦略を踏襲し、プロモーション活動を広げるためのデザイン資源

デザイン資源とは、顧客へ一貫したブランド体験を提供するための資源です。
ブランドの「性質」「品質」「特徴」がデザインによって顧客に記憶されていることで、競合との違いを明確にし、次に挙げるような形でビジネスの影響を生み出すことができます。

  • 顧客とのコミュニケーションコストの削減
  • 顧客エンゲージメント率向上の促進
  • 顧客ロイヤルティ向上の促進

ブランドのデザイン資源を管理しながらプロモーション活動へ展開していく

顧客の記憶と密接に繋がり、ブランドエクイティに大きく影響を与えるデザイン資源には、主に「書体」「写真」「イラスト」「グラフィック」など視覚的要素が含まれます。
これらのデザイン資源を適切にコントロールしながら、ブランドのブランディング活動、プロモーション活動へ活用する必要があります。

次回記事では、ターゲットを捉えた書体表現(タイポグラフィ)の基本をプロモーション事例を紹介しながら考察していきます。記事公開まで今しばらくお待ちください。

ブランドに還元されるコミュニケーション体験をサポートしています

FICC メディア・プロモーション事業部では、独自に開発したブランドエクイティを軸としたコミュニケーション評価が可能なフレームワークを用い、最適なデザイン資源の活用をサポートしております。サービスの特徴について詳しく知りたい方は下記リンク先ページをご覧ください。